2012年1月20日金曜日

VB6用テスティングツールVUnitをリリースしました

品質向上の一環として、テストツールVUnitを作成・リリースしました。
オープンソースとして公開しています。ライセンスはMIT Licenseです。
https://bitbucket.org/mozanitworks/vunit
VUnitの紹介とともに、弊社の運用体制についても解説します。
    1.VUnitの特徴

    Visual Basic6.0のIDE上で動作し、テスト結果をイミディエイトウィンドウに出力します。
    類似のテストツールVBUnitでは、この機能が有償となっています。


    2.開発体制について

    詳細な要件定義をせずに、まずプロトタイプをすばやくつくります。
    そして、そのプロトタイプを元にお客さんから修正点・要望を引き出し、徐々に完成度を高めます。この手法を採用している理由は、具体的な動くソフトウェアがない状態でエクセルを見ながらミーティングを重ねても、地に足のついた要件になりにくいからです。お客さんにとっても、事前に綿密に要件定義をする必要もなく、ストレスの負荷が低くなります。
    この手法の長所は、柔軟で、スピードがあることです。一方、短所は、開発側からすると、お客さんとの信頼関係を構築する必要があることです。チェックポイントごとに提出する荒削りなソフトウェアに面食らってしまうため、事前に説明が必要になります。

    3.今後の展望

    今回開発したVUnitをもとに、開発途中のソフトウェアでも担保できる品質を可視化していきます。お客さんの安心と実質的なクオリティを上げていく予定です。
    現在使用しているバージョン管理のMercurialとプロジェクト管理ツールのRedmine、今回作成したVUnitを連携させて行く予定です。



    #あとがき
    制作時間1.5日でした。頭の中に設計の構想があったので、それを考えるために手がとまることがなく(普通はこれに一番時間がかかる)、思ったより速くつくることができました。「つくりたいものをつくりたいようにつくる」と、興味が働いて手を動かしていない時間に頭の中で仕様を検討するため、生産性が高くなるような気がしました。

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